DEVELOPMENT LOG

QEDのデータは、正直すごい。
でも、それだけでは足りなかった。
——AIスイング分析ツール、開発中。

5台のQEDを導入した施設が、現場で感じてきた課題。
「数値は出ている。でも、会員に届いていない。」
そこから始まった、小さな開発の記録です。

01 — BACKGROUND

高精度なデータがある。
なのに、会員には伝わらない。

弊社は仙台市でインドアゴルフ練習場「RENGOLF仙台南」を運営しています。導入シミュレーターはQED(UNEEKOR)。QEDを選んだ理由はいくつかありますが、弾道データの精度は間違いなく高い。クラブヘッドスピード、フェース角、打ち出し角、バックスピン量——これだけの情報が1球ごとに可視化されます。

ところが、実際に運営してみて気づいたことがあります。データを見せても、会員の大半は「で、どうすればいいの?」で止まってしまう。Face to Path、D-Planeといった専門的なパラメータを自力で読み解ける一般ゴルファーは、ほとんどいないのです。

これはQEDの問題ではありません。弾道計測ツール全般に共通する、「高精度であればあるほど表示される情報が増え、素人にはかえって意味をつかみにくくなる」という構造的な課題です。

QED導入台数
5台
弾道精度評価
高精度
計測項目数
20+
開発ステータス
β運用中
02 — THE GAP

「日本市場での展開は、
今すぐ優先できない」——
現場に残ったギャップ。

QED(UNEEKOR)には、海外向けのアプリやデータ連携の機能が存在します。しかし弊社がQEDを導入した際、担当者との複数回のやりとりのなかで、こんな趣旨の説明を受けていました。

「メインマーケットは現在アメリカ。
日本向けのアプリ・データ連携サービスの優先度は、
現状では高くない。」

TrackManやFlightScopeといった海外メジャーブランドは、クラウドでのデータ保存、スマートフォンでの確認、AIによる自動レポートをすでに実装しています。QEDの弾道精度はそれらに劣るものではありません。しかし日本市場では、練習後にデータを持ち帰れない、あとから振り返れないという体験上のギャップが、残り続けていました。

これは特定企業への批判ではありません。市場規模や導入環境によって、どうしても実現に時間がかかることはあります。ただ、QEDを5台導入した施設として、私たちはそのギャップをもっとも強く感じてきた立場でもあります。

ユーザー体験の比較 TrackMan / FlightScope 等 QED(国内導入施設の現状)
弾道計測精度 ◎ 業界最高水準 ◎ 高精度
データの保存・振り返り ◎ クラウド対応 △ 国内施設では限定的
スマホでの確認体験 ◎ アプリ対応 △ 施設環境に依存
数値の理解しやすさ ○ レポート・解説あり △ 数値中心で自己解釈が必要
施設独自のカスタマイズ × 難しい ○ 柔軟性がある
導入コスト 高額 比較的導入しやすい
※ この表は弊社の運営体験にもとづく定性的な比較です。各機能の有無は施設環境・契約内容・導入時期によって異なります。QED/UNEEKORの最新仕様については公式情報をご確認ください。
03 — THE TOOL

AIに頼んだのは、
「翻訳」だけ。

私たちが作ろうとしているのは、高度な分析ツールではありません。QEDが出した弾道データを、会員が理解できる日本語に翻訳するためのツールです。

Face to Pathが+6.0°であることを伝えても、多くの会員には響きません。それが「右回転が出やすいフェースの向きだ」「だから着弾がズレている」という文脈で届いて初めて、次の練習につながります。このツールがやろうとしているのは、そういう「意味への変換」だけです。

▸ STEP 01 — QEDショット画面をそのまま撮影してアップロード
QEDショット画面のアップロード画面

QEDのショット画面(赤線+数値パネルが見える状態)を撮影してアップロードするだけ。専門的な操作は不要です。

▸ STEP 02 — 分析結果:診断サマリー
AI分析結果のサマリー画面
▸ STEP 03 — 改善コメントと次にやること
AI分析結果の改善コメント画面

出力されるのは「今の1球への診断」と「次に何を練習するか」の2点だけです。このツールには過去データの蓄積や長期比較の機能はありません。あくまで、その日・その球を、もう少し深く理解するための補助ツールです。

GPT-4oによる画像解析 フェース角・パス差の自動判定 D-Plane理論ベースの診断 日本語コーチングテキスト生成 ショット品質の3段階評価 LINE連携ログイン対応 1日5球の分析上限あり

現在はRENGOLF仙台南の会員向けにβ運用中です。今後、会員様からのお声も参考にしながら、引き続き改善を続けています。

04 — OUR STANCE

ボール販売も、AIツールも、
出発点は同じです。

「QEDの性能を、ちゃんと活かしたい」

私たちは単にボールを販売している会社ではありません。RENGOLFというQED導入施設を実際に運営し、日々の現場のなかで三つの壁にぶつかってきました。

ボール品質の問題。データ活用の問題。会員に"伝わらない"という問題。

markingball.jpも、このAIツールも、出発点はすべて同じです。

「QEDの性能を、ちゃんと活かしたい。」

同じ課題感を持つ施設様にとって、少しでも参考になる存在でありたいと思っています。

QED導入施設のご担当者様へ

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